英会話を上達するためにすべきことは基本的には二つ。
一つはインプット（英語表現を覚える）。もう一つはアウトプット（英語で話す）。

インプットのやり方

①単語・フレーズ帳を作って覚える。
②例文集をで覚える。

子供が言語を学ぶ時にやっていることは、人の話を聞いて、言葉のパーツ（チャンク）を覚えて、それを使うことです。決して文章の丸暗記なんてやっていません。私たちも、言葉を覚える過程で文章の丸暗記なんてやってきませんでした。文章を丸暗記した経験は、せいぜい校歌などの歌詞を覚えた時、演劇でセリフを覚えた時ぐらいでしかありません。

大切なことは、文章を丸暗記することではなく、臨機応変に文章を組み立てるパーツ（チャンク）をたくさん身につけて、使えるようになることです。

実を言うと、私も何冊か例文集を丸暗記しました。でも、記憶に残っている文章はほとんどなく、それで話せるようになったという実感はありません。メリットより、無駄にした時間と、ストレスからくる精神的なダメージの方が大きかった気がします。

例文集を覚える効果的なやり方は、一定期間の間に一冊の例文集を何周もやることです。何周やるかはその人の能力と使える時間によります。私の場合は最低でも五周から十周ぐらいはやっていました。

最初は難易度の低い例文集から始めて、次第に難しい例文集をやっていくといいと思います。ポイントは、例文の丸暗記のように、几帳面に全部覚えようとしないことです。覚えにくいものを無理に覚えても使える英語になりません。それよりも、覚えやすいものをどんどんインプットしていく方が有効です。

また、受験用の例文集は必ずしも覚えやすい例文ではないし、使用頻度の低いものも乗っているので注意してください。なるべくネイティブが作ったもので、短いセンテンスの多いものがいいと思います。

英語表現を覚えるやり方は、何度も口に出す「音読」が基本です。これを習慣にすると、本やニュースで出会ったチャンクも、その場で何度か口に出して覚える習慣が身につきます。例文の丸暗記ではしゃべれるようになりません。

アウトプットのやり方

アウトプットには、一人英会話をおすすめします。

一人英会話の具体的なやり方

①ネット上にある質問に答える練習をする。
一人英会話用質問 - ノリちゃんの一人英会話教室

②口頭英語日記を話す。
毎日の出来事を日記に書くかわりに、英語で話してみる。今日見た景色、出来事、会った人のこと、テレビ、悪口。何でもいいので話題にして英語で言ってみる。
この練習のメリットは話題を自分で選べるということ。これを毎日続けていくと、一人英会話が楽しくなっていきます。

③物語を英語で話してみる。
自分の知っている日本の昔話を誰かに説明するつもりで話してみてください。
私の場合は、
福娘童話集　きょうの日本昔話
童話たいとる一覧 | 昔話童話童謡の王国
を即興で口頭翻訳する練習をしました。

④新聞の見出しを見て、そのニュースを外国の人に説明するつもりで話してみる。
これは翻訳ではなく、それを話題として説明するということです。
中日新聞

⑤英語で考えることを習慣にして、独り言を英語で言う。
日常にある空き時間に、独り言を英語でいうことを習慣にすることによって、会話力は格段に上がります。

やり方はいろいろあるのですが、成功の秘訣は、自分で決めたやり方をルーティンにして毎日やることです。

Persistence pays off!